次に、引っ越しする人の住んでいる場所から考えた引っ越し業者の最適化についてです。
引っ越しする人の理由は、先の記事「引っ越しする人はどんな人か?」に挙げたような感じですので、引っ越しする人が何処に多くいるのかという事を調べるのはそんなに難しいことではありません。
- 人口が多いところ
- 学校が多いところ
- 企業の拠点がある都市
- 集合住宅や社宅がある街
これらの中で引っ越し業者にとって重要なのは、人の多いところで引っ越しが多く発生するところに、多くの営業所を構えるということです。
ただ、このあたりは極当たり前のことで最適化うんぬんでは無く、しかも皆さんには特にメリットの無いお話です。
最後の集合住宅のあたりはちょっと注目かも分かりません。
「引っ越しする人は何時に多く引っ越しするか?」でお話しますが、引っ越しする人は決まった時期や曜日などに集中します。
引っ越し業者にとっては、つまり稼げる時期が限定されるわけです。
という事は単純に考えると、常時労働力を抱えるのではなく、多くの人が引っ越しするとき限定で労働力を雇えば目先は効率が良いわけです。
ただ、そうすると「引っ越しする人はどんな人か?」でお話した、引っ越し業に関するプロフェッショナルな作業員が育ちにくいのです。
そこでです、そのすべてを解決する為に優れた引っ越し業者は、引っ越しした人の紹介が繋がるように努力をするようになります。
引っ越しというものの性質上、多くの方は人生で多くて数回、下手をすると一度もしない人だっているくらいです。
ということは、多くの方は引っ越しをする際には、ほぼ必ずといって良いほど知り合いなどにどの引っ越し業者が良いか聞くことになります。同じ意味でインターネットの掲示板の書き込みを参考にする人もいるでしょう
つまり、良い噂や評判を獲得でき、紹介をつなげられる様になった引っ越し業者は、普通の引っ越し業者が閑古鳥の鳴くような日でも、「あの引っ越し業者で引っ越しが、しかも安くで出来るのなら多少日程を変えても良い」と皆さんに言ってもらえるようになるのです。
私が経験した実例なのですが、あるライバルの引っ越し業者しか引っ越しをしたことが無い団地がありました。
私の所属していた引っ越し業者はその地域に後から参入したのです。先輩の営業マンが死に物狂いで、その団地にお住まいの方のお見積もりで初めてご契約を頂いたのです。
営業所の総力をあげて、その最初の1件目の引っ越し作業にあたりました。当日ご近所の方々も何人か見られていたと思います。
何日か後に、その同じ団地の別の方からお見積もり依頼の電話が入ったのです。
それ以降、その団地群は私が所属していた引っ越し業者がまるで専属であるかのような状態になったのです。
逆を考えれば、「失敗できない」とより丁寧になったことを記憶しています。
何か「引っ越しする人は何時に多く引っ越しするか?」でお話すべき内容も混ざって長くなってしまいました。
場所という話題に関して最後に、離島にお住まいの方などは、基本的に営業マンを呼んでじっくりと相談するのが一番だと思います。ご用意される予算により対応もピンキリです。
また、企業の拠点や社宅というあたりのお話は、個人の単発の引っ越しではなく、法人の安定したたくさんの引っ越しを確保できる意味において引っ越し業者にとってはかなり重要です。ただ、話が専門的なので興味のある方は「法人引っ越し」を参考にしてくださいね。
次は「引っ越しする人は何時に多く引っ越しするか?」です。 |