前回のご質問時、回答が遅くなりまして申し訳ありません。私自身の勉強の為に、トラック協会と消費者センターに問い合わせた情報を書きましたので「キャンセル時の出来事」をご覧ください。
さて、見積もり金額に関するご質問ですが、結論から申し上げますとこういうケースは日常茶飯事です。ついでにこの事に関しても消費者センターの方に聞いてみました。具体的な最初と最後の金額差を話してみましたが、比較検討することで客側が業者側を牽制して金額を下げさせることも逆によくあることで、必ずしもこのケースで業者が悪いとは言えないということでした。
ただその営業手法が悪質で、騙したり強引な手段がとられた場合などはその限りではなく、その場合は直接ご本人から依頼があれば双方の間に入って相談を受けることを引き受けますと言われていました。
今回のあんつ さん の場合はそこまでのケースでは無い様に私は印象を持ちましたので、それを前提でお話を進めますと、残念ながらこれが引っ越し業界の現状です・・・ということになるかも分かりません。
引っ越しの営業はその市場の特性上、営業マンが即決を皆さんに迫る傾向が強いです。なぜなら訪問販売で売れるサービスではなく、引っ越しされる限られた方のみがお客様になりうるからです。ですから訪問見積もりに呼んでいただいて玄関の中に一度入ったなら、契約を頂くまで出るな!くらいに叩き込まれている営業マンが数多くいます。そういう必死さがエスカレートして、不快感を皆さんに感じさせる他社批判やトークにつながったり、実を言うとクレームは後を絶ちません。
そういう引っ越し業界の独特の営業に慣れていない一般の方は、強く契約を迫られると「なんとなく断りきれずとりあえず契約」ということになります。
ここが引っ越し業界の問題なんですよね。営業マンは契約を勝ち取ったつもりになっていますが、皆さんはしっくり来られてないことが多く、事実その後に他社の営業マンに訪問見積もりをしてもらっている訳です。
引っ越しは、引っ越し業者によって非常に作業の質が違います。また同じ業者でもメンバーや日程などによって作業の出来栄えが変わってきます。例え料金的に数万円高くても、結果として高い方が安いというケースは非常によくあると私は思っています。先ほど引っ越し業界のクレームを多く受けている消費者センターの方もそう言われていました。特にこの引っ越しのシーズンは相談が多いそうです。
最終的に大事なのはあんつ さん のおっしゃられる「引っ越しは気持ちよくしたいと思っている」ということだと本当に思います。その為に引っ越し業者が本来あるのですが、私は業界在籍時代からいつもジレンマを感じていたので、業界を離れた後中立な立場で何か出来ないかと考えて引っ越し関連サイトを作りました。
既に見積もりを取られた後ですが、引っ越し日当日などで何かご参考になることもあるかも分かりません。ご興味がありましたら色々記事を読んでみてください。